前回、前々回に引き続き分譲太陽光を購入する際に実際に出会った怪しい(?)業者シリーズ第3弾を書きたいと思います。
蕎麦屋の出前ですか?
いつものように分譲太陽光のポータルサイトで物件の購入を検討をしていると、気になる点はあるものの良さそうな物件を見つけました。
ポータルサイトにメールを送ると、翌日に分譲太陽光の販売業者から電話が掛かってきました。
少し電話で話しをしたところ当該物件の太陽光パネルは既に設置済みということなので、実際に物件を見せて頂くことになりました。
物件を見せて頂く当日に販売業者の事務所をお伺いし、ひとしきり挨拶をおこなった後に担当者から意外なことが告げられました。
「お問い合わせのあった物件なんですが、ついさっき売れてしまったんですよ。」
僕は心の中で、「蕎麦屋の出前かよ!!」と突っ込んだのですが冷静に考えてみると販売中の物件なので、いつ売れてもおかしくはありません。
せっかく来たのに何も見ずに帰るのは寂しいので、同じ販売業者でもうひとつ少し気になる物件があったので、その物件の詳細な資料を見せてもらうことにしました。
想定発電量を気軽に偽装しないで下さい。
その物件の詳細な資料を見ていると気になることがありました。
それは太陽光発電システム容量に比して年間想定発電量が少し多すぎることです。
日照量や太陽光パネルの性能にも左右されますが、システム容量1kwあたりの年間想定発電量が1300kwhを超えるのは相当に高い水準だと言えます。
嫌な予感がしたので担当者に資料に記載してある年間想定発電量は、太陽光パネルメーカーが試算したものか聞いてみました。
すると販売業者の担当者は、
「太陽光パネルメーカーの担当者に確認したら、パネルメーカーの試算よりも大体15%位は実発電量が上回るということなので、パネルメーカーの試算よりも少し上乗せしている。」
「でも、上乗せしているのは15%ではなくその半分程度にしている。」
とのことでした。
確かに太陽光パネルメーカーの年間想定発電量の試算は保守的であり、平年並みの日照量であれば実発電量が上回ることが多いです。
しかし、だからと言って販売業者が年間想定発電量を勝手に上乗せしていいことにはならないと思います。
それでは何のために太陽光パネルメーカーが年間想定発電量を試算している意味がなくなってしまいます。
分譲太陽光の販売業者をいくつか回って気が付いたことは、不動産と違って業界の慣習や法規制が定まっておらず、何でもありの状態になっているということです。
また、分譲太陽光の販売業者は従業員数が20名から30名程度の小さい会社が殆どのため、従業員の教育が行き届いてないと感じます。
このような状態が続くと業界自体が信頼されなくなるので、何らかの対策を行う必要があると思うのですが、国が本気で動かないとなかなか難しそうです。
ではでは。