田淵電機が倒産の危機?田淵電機製のパワコン(PCS)は避けたほうが良いのか。

太陽光発電用のパワーコンディショナ(パワコン、PCS)で高いシェアを占めている田淵電機に気になるニュースが出てきました。

継続企業の前提に重要な疑義が存在

2017年6月2日付で田淵電機のホームページのIR情報に「継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ」が出されました。

継続企業の前提に関する事項の注記についてのお知らせ

継続企業の前提に関する事項の注記とは、簡単に言うと倒産につながるような事項がある場合に記載される事項です。

田淵電機のIR情報の内容を一部引用します。

売上高の著しい減少、重要な営業損失、経常損失又は当期純損失の計上、財務制限条項への抵触等といった状況に該当することから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在 しております。

ポイントとしては、①売上高の著しい減少による業績の悪化、②銀行から借金する際の条件を守れなかったということです。

②についてもう少し解説します。

銀行から借金する際に「経常利益が2期連続で損失とならない」「純資産が前期比で75%以上に維持する」というような条件を付けられることがあるのですが、このような条件を財務制限条項といいます。

この財務制限条項が守れなければ期限の利益が喪失、すなわち銀行に対して即座に借入金を返済をする義務が生じるのです。

ただし、銀行としても会社に倒産されては困るので、直ちに借入金の返済は求めずに新しく借入の契約を結び直すことが多いです。

しかしながら、財務制限条項が守れないということは会社の資金繰りの悪化につながる可能性のある重要な事項と言えます。

直ぐには倒産しないと考えられるが。。。

田淵電機はみずほ銀行を中心とする契約及び三菱東京UFJ銀行との契約について財務制限条項が守れませんでした。

このうちみずほ銀行を中心とする契約については、2017年3月31日に変更契約を締結していますが、三菱東京UFJ銀行とは変更の内容を協議中となっています。

ただし、2017年3月に新たに17億円の借入をしているので短期的に資金繰りに窮することはないと思われます。

しかし、本質的な問題は売上高の著しい減少による業績の悪化です。

 2015年3月2016年3月期2017年3月期
売上高532億円391億円261億円
経常利益115億円47億円△34億円
当期純利益77億円31億円△57億円

売上高の推移をみると2017年3月期の売上高は2期前の半分以下になっています。

売上が僅か2期で半分になるような状況を鑑みると、抜根的な対策を取らなければ将来的に倒産する危険性もあると考えられます。

ちなみに売上高が減少している主たる理由として、「低圧連系案件での減速により、太陽光発電用のパワーコンディショナの減少」が挙げられています。

田淵電機のパワコンは避けたほうがいい?

パワコンは太陽光発電の設備で最も故障が多い部材であるため、通常の場合は製品保証が付いています。

田淵電機のパワコンもメーカー保証が1年付いており、有料延長保証10年を付けることが出来ます。

しかし、重要なことは会社が倒産してしまうとその保証は意味がなくなってしまうということです。

もちろん会社が倒産しても、パワコン事業が他社に引継がれれば保証を受けられる可能性がないわけではないですが太陽光発電が下火になっている現状ではそれも期待薄です。

将来のことは誰にも分からないので過度に敏感になる必要はないとは思いますが、個人的にはこれから太陽光発電設備を新設する場合には田淵電機製のパワコンは避けたほうが無難だと考えます。

既に田淵電機製のパワコンを使用している場合や分譲案件で選択の余地がない場合には、別途火災保険等に加入してパワコンの故障に備えることも考えられます。

いずれにしても田淵電機の経営が危機的状況であることは頭の片隅に置いといて損はないでしょう。

もちろん一番良いのは田淵電機がV字回復して復活することですので、田淵電機には是非とも頑張って頂きたいと思います。

ではでは。

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